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朴善子(ぱく・よしこ)氏
日本補助犬協会 理事兼施設長
高校時代からパピーウォーカーや繁殖ウォーカーとして、盲導犬飼育ボランティアに参加。1990年に財団法人日本盲導犬協会に入社し、動物行動学に基づいた「パピーウォーカーのためのしつけ教室」等を開催するなど、自らの経験をもとに“ほめて育てる陽性強化法”を日本で初めて盲導犬の育成に取り入れる。盲導犬歩行指導員として、視覚障害者と盲導犬との橋渡し的役割を果たし、また性格が適さない等の理由で盲導犬にならなかった犬を介助犬候補犬として提供するなど、当時日本でほとんど知られていなかった介助犬の認知普及に大きく貢献。同協会神奈川訓練センター施設長時代には、英国聴導犬協会の設立に尽力したブルース・フォーグル氏を日本に招聘。聴導犬を含む補助犬全般のセミナーを開催した。2002年に日本補助犬協会の立ち上げに加わり、現在は同協会の理事兼施設長をつとめる。
現在では、犬による情操教育に力を入れ、実際の盲導犬や訓練犬等を用いたセミナー講演を各地の小・中学校、大学、教育・行政機関などで行う。また、企業向けにも補助犬の受け入れセミナーを行い、補助犬が少しでも多くの人々に認知され、普及していくことを目指している。
「ユーザー第一主義」のためには、訓練士が自分の納得できる補助犬育成を行える現場作りが大切であると語り、毎日積極的にさまざまな場所に出かけ、さまざまな人々と出会い、忙しいながらも充実した日々を送っている。そんな超過密スケジュールを精力的にこなす朴氏の信念と行動力は周囲を心地良く巻き込みながら、日々その輪をひろげていく。ヴィクトリア盲導犬協会(オーストラリア最大の盲導犬育成団体)の姉妹校として、今年5月スイスで開かれる国際盲導犬学校連盟にオブザーバーとして参加予定。
<役歴>
厚生労働省「介助犬の基礎的調査研究班」メンバー
日本財団「盲導犬に関する調査」調査委員会メンバー
社会福祉法人日本聴導犬協会 介助犬・聴導犬認定委員
横浜市動物愛護推進協議会 設立準備委員
グローア・ドック・スクール 補助犬専任講師
ジャパン・ケネル・クラブ 東京西愛犬クラブ 役員
<講演>
2003年11月西武文理大学
同年9月奈良市保健センター
同年7月港南国際交流ラウンジ
同年7月北里大学
他多数
雑賀由美子(さいが・ゆみこ)氏
日本補助犬協会 盲導犬訓練部 部長/盲導犬訓練士・白状歩行指導員
86年に財団法人日本盲導犬協会に入社し、同協会の神奈川センター施設長代理兼訓練部長を経て、2002年日本補助犬協会の立ち上げに加わり、現在同協会の盲導犬訓練部長。盲導犬の育成には18年以上のキャリアを持ち、10頭の育成をすれば一人前の盲導犬訓練士と言われるところを、現在までに150頭以上の育成に携わる。また1995年には、日本でも珍しい、いわゆる“両手持ち犬”(必要に応じて道路の左側でも右側でも歩行できる盲導犬)を誕生させる。
現在では、盲導犬訓練の合間をぬって、他のメンバーとともに実際の盲導犬や訓練犬等を用いたセミナー講演を都内や神奈川県内の小・中学校、大学、教育・行政機関、企業向けに行っている。特に視覚障害者リハビリテーション施設における盲導犬セミナーに力を入れている。
「日本で3本の指に入る盲導犬訓練士です」と紹介されると、「いえいえ」とすぐに否定してしまう完璧主義で職人気質と評される雑賀氏。セミナー等ではその謙虚で誠実な人柄がにじむソフトな語り口で聴衆をひきつける。ねばり強く毎日続けられている訓練のたまもので、補助犬候補の犬たちは雑賀氏を見つけるとしっぽを振って駆け寄ってくる。社会人になってから放送大学を卒業し、白状歩行指導員の資格を取得したこの努力家は、ユーザーや訓練士達からの圧倒的な信頼を受けている。日本補助犬協会の提携先であるオーストラリア最大の盲導犬育成団体であるヴィクトリア盲導犬協会には、雑賀氏自らが補助犬候補犬の評価のため年に二回訪れ、国際交流をはかってる。
矢澤知枝(やざわ・ともえ)氏
日本補助犬協会 介助犬訓練部 部長/介助犬訓練士・指導員/介護福祉士
90年に自立生活センターに入社し、介護福祉士としてのキャリアを積む。1992年に介助犬育成団体に参加し、育成事業に携わるようになる。その後、国産初の介助犬“グレーデル”を始めとし、“シンシア”、“ワカ”、“ボンゾ”を育成するなど、歴史の浅い日本の介助犬育成事業で中心的役割を果たしている一人。2000年には、米国における介助犬の調査研究のため渡米。2003年12月には、東京都初の介助犬となる“ジッピー”を誕生させた。
現在では、介助犬訓練の合間をぬって、他のメンバーとともに実際の盲導犬や訓練犬等を用いたセミナー講演を都内や神奈川県内の小・中学校、大学、教育・行政機関、企業向けに行っている。
介助犬の認知・普及のために、執筆・講演活動も意欲的に行っている矢澤氏。ユーザーの視点を踏まえて、あくまで明るく福祉の現状を語る矢澤氏の話は多くの人々の共感を呼ぶ。2004年3月には、日本初の介助犬トレーニングをテーマにした「犬にはわかる介助犬トレーニング~犬と心のキャッチボール~」(誠文堂新光社)が発刊。「大阪弁が好きだから、(本では)犬が大阪弁をしゃべっています」と丁寧に話す同氏。多数の実績を持つ“実力派”として、今後ますますの活躍が期待される。
<研究論文・講演等>
- 介助犬育成経過報告―候補犬の導入及び適性評価。平成10年度介助犬の基礎的調査研究報告集141-145(1998年)
- 矢澤知枝:介助犬の育成システムづくり報告書:キリン記念財団(1994年)
- 矢澤知枝:米国での介助犬に関する調査研究:日本人研究派遣事業報告書:日本障害者リハビリテーション協会(2000年3月)
- 「障害者リハにおける介助犬の役割」神奈川県立リハビリテーション病院(2002年1月)