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クライアントアラート

欧州連合(EU)および英国における炭素国境調整メカニズム(CBAM)のコンプライアンス義務に向けたご準備について

September 25, 2025

By Ruth Knox and Jacqueline Hill

EUおよび英国における特定の炭素集約型製品の輸入を行っている企業様におかれましては、炭素国境調整メカニズム(CBAM)に基づく義務の履行に向けたご準備に注力していただく必要がございます。

CBAMは、特定の炭素集約型製品の輸入において当該製品の炭素排出を価格に反映させることで、EUまたは英国と同等の脱炭素政策を実施していない国からのカーボンリーケージ(炭素漏出)を防止することを目的としています。これは、EU域外の国から輸入される対象製品が、EU-ETSEU排出量取引制度)においてEUや英国の生産者に課されるのと同等の炭素価格となることを確保するものです。CBAMにより、鉄鋼、アルミニウム、セメント、肥料、水素およびEUのみ電力の輸入業者様に対して、厳格なコンプライアンス義務が課されることになります。この措置は、欧州グリーンディールおよび英国のネットゼロ戦略に基づいて導入された気候パッケージの一部です

EUのCBAMすでに移行段階が終了し、6か月以内に完全実施される段階まできています。英国のCBAM(現在 草案)もそのすぐ後の2027年に実施される予定です。

EUの輸入企業様におかれましては、炭素排出量を計算して報告し、2026年1月1日からはCBAM証書を購入・提出することで、CBAM遵守に向けた要件を満たしていただく必要がございます。英国の輸入企業様につきましては、英国CBAMの実施状況を注視し、2027年1月1日の運用開始に向けたご対応の準備が求められます。目的に適合したコンプライアンス・プログラムを整備していただくことで、罰則を回避し、サプライチェーンを維持することが可能となります。重大な違反や繰り返しの違反は、輸入権の喪失につながる可能性もございます。CBAMの対象となる輸入品に大きく依存している企業様にとって、CBAMへの未対応は事業継続に関わるリスクをはらんでいます。

本稿の末尾にタイムラインの概要を記載しておりますので、併せてご参照ください。

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